あらゆる角度から研究した解説書。
ショパンの生徒の楽譜への書き込み、
自筆譜などを資料に書いているので、
単なる著者の解釈ではない。
各項目の譜例も多数あるので
とてもわかりやすい。
ショパンを弾く人、弾きたい人の必読書。
「ショパンのピアニスム」
〜その演奏美学をさぐる〜
[単行本]
加藤 一郎 (著)
ショパンのピアニスム―その演奏美学をさぐる
内容(「BOOK」データベースより)
流伝的なショパン観を排し、
自筆譜や弟子の楽譜に記された
ショパン自身の書き込みといった
一次資料にたちかえって、
「ショパンの演奏論」についての
新しい視点を提起。
ショパン自身や
同時代人による信頼性の高い証言や、
彼の『ピアノ・メトード』草稿など、
豊富な実例をもとに実証的に論ずる。
出版社 / 著者からの内容紹介
■【第1章】ピアノ技法の原理
■【第2章】運指法
1.親指の開放
2.多様な指の交差
3.同じ指の連続
4.指の置き換え
5.指の個性
■【第3章】ベル・カントの応用
1.ショパンとオペラ
2.スピアナート様式
3.声の柔軟性
■【第4章】装飾法
1.装飾音
2.装飾句
3.デヴィジョン
■【第5章】テンポ・ルバート
1.ショパンのテンポ・ルバートの基本的性格
2.ショパンの rubato の指示
3.ショパンのテンポ・ルバートの3つのタイプ
4.ショパンのテンポ・ルバート
■【第6章】フレージング
1.基本的な形
2.音楽の継続性
3.不規則な分節法
4.同じフレーズの反復あるいは再現の際の表現の変化
5.弟子の楽譜に書き込まれたスラーと線
■【第7章】ペダリング
1.音響の合成
2.ペダルの使用範囲
3.ペダルの回避
4.ウナ・コルダの使用
5.同じフレーズの反復あるいは再現の際の表現の変化
6.ペダルによる様々な表現
■【第8章】ショパンとピアノ教育
1.ショパンの受けた音楽教育
2.ショパンがおこなったピアノ教育
3.スターリングの楽譜
4.「ピアノ・メトード」の草稿
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